モデルハウス建築過程 Part.2
貴翔ブログ
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お世話になっております。
株式会社 貴翔(たかしょう)です。
引き続き当社モデルハウスの建築工程をご紹介していきます。
前回は【墨出し】までご紹介したので次の工程に参ります。
【墨出し】の作業が終わるといよいよ【基礎工事】に入っていきます。
まず基礎工事で大事な工程の【配筋】です。
この【配筋】は基礎の強度を高めるための工事です。
最終的にはコンクリートで固めるのですがコンクリートは押される力には強いが引っ張られる力に弱いんです。
ですので地震などがあった場合に稀に基礎が割れてしまうことがあります。
そこで【配筋】の出番です。
鉄筋は押される力には弱いですが、引っ張られる力には強いんです。
この2つを合わせることで押される力と引っ張られる力に耐える基礎を作ります。
基本的に土台は強固な造りをするので簡単に割れることはないですが
もし大きな地震が来てコンクリートにヒビが入っても広がりを抑え支柱がずれないようにします。
この【配筋】も適当に配置していては意味がないので構造計算をしたうえで
【配筋図】を作り、それを元にキチンで組んでいきます。
そして配筋を組んだ後には枠組みを作りまず底にコンクリートを流し込み固めます。
その次に立上り部分を造っていきます。
写真を見て頂ければわかると思いますが、ボルトのようなものが見えると思います。
これは【アンカーボルト】と言います。
この【アンカーボルト】がどのような役割を果たすかと言いますと柱脚や土台を基礎とつなげる役目を持ちます。
【アンカーボルト】はただ連結するだけでなく、建物が風や地震によって生じる引抜に耐えるため重要な役割も果たします。
大小さまざまなボルトが見えると思いますが
短いのは土台と基礎をつなぐボルトで長いのは基礎と土台と柱脚をつなぐボルトになっています。
この【アンカーボルト】の位置も重要でこれがズレていたり斜めになっていたりすると基礎・土台・柱脚がしっかりと連結されなかったり、柱脚を突き破ったりしてしまうことがあります。
それを防ぐために事前に柱脚と土台をつなぐボルトの位置をすべて図面に記します。
そして乾いた後に枠組みを外すと基礎部分の完成です。
ここまでで約2週間ほどの工事になります。
そして次からは土台や柱脚・柱と言った【木工事】に入っていきます。
次回は【木工事】をご紹介していきたいと思いますのでご期待ください。